九品仏で食べる国産大豆の豆腐・毛利豆腐店(世田谷区)【東京豆腐探訪】

2018年11月29日

九品仏駅前の商店街

九品仏駅は落ち着いた町

自由が丘駅周辺は雑貨店や飲食店が立ち並び、デートスポットしても人気がある。
確かに色々なお店があって楽しいが、いつ行っても人が多くて息が詰まる。
オシャレじゃないお店(チェーン系居酒屋やパチンコ屋、風俗店)もあったりして、ゴミゴミしている部分もある。
それに比べ一つ隣の駅、九品仏駅周辺は落ち着いている。
昔ながらの商店街があり、生活に密着した店舗が立ち並ぶ。
世田谷とは思えない駅の建物のあか抜けなさも良い。
九品仏駅周辺の奥沢地域は都内屈指の高級住宅街なのだがそれを感じさせない。
この地に来ると、何かの本で見た「金持ちは高級車を買いに行くときにユニクロを着る」という話を思い出す。
さて、今日は九品仏駅近くの毛利豆腐店の紹介である。

毛利豆腐店の歴史と今

毛利豆腐店は現在の店主である毛利悦郎氏の祖父が昭和七年に開業した。当時は現在の場所より離れた場所に店を構え、引き売りをメインに営業を行っていたという。
付近に大きな屋敷が多く、豆腐は良く売れたそうだ。その後、昭和五七年に店舗を道路に面した現在の住所に移転し、店売りに商売の軸を移していく。
悦郎氏が店に入ったのは三六年前、当時十九歳であった。十年前に先代は引退し、今では悦郎氏が主人として店を切り盛りしている。
店舗のある九品仏商店街は駅からも近く、人の往来も多い。保育園や小学校へも卸しているが、売上の七割は店頭販売によるものである。
近辺には小さなスーパーやコンビニエンスストアがあるが、豆腐の品揃えは充分ではなく、専門店の豆腐を求めて来店するお客さんが多い。
豆腐は国産大豆を使っている。新潟県と佐賀県産から大豆を仕入れ、「甘味があるけどあきない味」の豆腐を日々製造している。
お客さんは長年地元に住んでいる高齢者に加え、最近は新しく移転してきた若い人も増えてきたという。
品揃えは絹豆腐、木綿豆腐、油揚げ等のスタンダードなものに加え、お店で作った煮物など、簡単なお惣菜も扱っている。
店ではリピーターを確保するためにポイントカードを発行している。三百円ごとにポイントをつけ、全部溜まると三百円の商品券として利用できる仕組みだ。
火曜にはポイント二倍のサービスデーも設けている。この取組は、もともとは商店街全体で行っていた「火曜セール」から始まったものだが、今ではこのセールに取り組んでいるのは毛利豆腐店を含め三店舗となってしまった。
街の心地よい雰囲気はこの商店街あってのものと思う。是非、各店舗の更なる賑わいのために連携して取り組めることは何かを考えていただければと思う。

毛利豆腐店
所在地:〒158-0083 東京都世田谷区奥沢8ー32ー11
電話: 03-3701-1415

毛利豆腐店ホームページ

毛利豆腐店の外観