
ついつい口癖になってないだろうか
「言い訳をするな!」
子どものころ、「言い訳をするな」と言われたことはないだろうか。
アナタは今でもそれを頑なに守っていないだろうか。
そして、自らの子供に対しても同じことを言っていないだろうか。
言い訳をしないこと正しいか
「言い訳」とは物事の状況を述べ、それに対して自分がどういう立場をとっているのか述べることである。
それをさせないことは、子どもがどのように物事を解釈しているのかを測る機会を喪失することを意味する。
あなたは子どもがどのような方法で物事を考えているかに興味はないのだろうか。
これが子どもでなくても同じである。
たとえば自分の部下が失敗した時に、「言い訳をするな!」だけで片付けてしまっては、部下はまた同じ過ちを繰り返すだろう。
たとえ始末書を書かせて、本人に今後の改善策を考えさせたとしてもだ。
なぜなら「モノの考え方」自体に失敗の本質がある可能性が高いからである。
この「モノの考え方」については本人自身が気付き、改善していくのは非常に難しい。
それこそ第三者たるアナタが気付いてあげる他ない。
また、自分の考えや立場を主張しない人間になってしまう恐れがある。
例えば、取引先との関係で、相手側に過失があるにも関わらず、一方的に謝る姿勢を身につけさせてしまう可能性もある。
それは会社にとって、プラスに働くだろうか。
「言い訳をするな!」という一言は、アナタ自身が、これ以上相手が犯した過ちについて考えたくないという思考の表れである。また、この一言は同時に相手が当時の状況を検証することをストップさせてしまう。
つまり両社にとって思考停止を招く。
「言い訳をするな!」とは言ってはいけない。
言い訳をさせた上で、正しい評価を行うのである。