寒さを楽しむ

2018年9月30日

前向きに行きたい

今年も冬が来る

冬とは大変な季節である。
まあ、夏も大変だといえば大変だが、冬の恐ろしいところは精神攻撃を仕掛けてくることである。
あの寒さ!!!!
ひたすら悲しくなってくる。
東京でも耐えられないのに、北国生まれの方は本当に尊敬する。

冬は「寒さ」を楽しまねばやってられない。やけっぱちにでも楽しんでやろうという心意気が必要とも言える。
「寒さ」の楽しみ方はいろいろある。
例えば、息をほっとはいて、白くなる様を眺める、なんてのも大変に地味だが楽しみ方の一つといえる。
霜柱が立った土の上をシャクシャクと歩くのも楽しい。冬の日陰の攻撃力はすさまじいが、それに対抗する唯一の方法とも言える。
また、冬は「暖かい」ことが大変にうれしい。
体を暖めることが一つの楽しみ足りうる。
冷たい体を風呂で暖めるというのは、冬ならではである。一日寒さにさらした体をいたわってやっている気がして良い。
夏ではこうはいかない。夏の体は暑さと汚れにさらされる工業部品のようだ。よって、風呂に入っても洗い流すことに丹念となり、情緒がない。
冬の風呂は違う。
ただの湯水ではない。万物のやさしさを集めてきた存在である。
冬の風呂に入って「生き返る」と感じるのは決して比喩ではない。
あなたはその瞬間、確かに生き返ったのだ。
そう考えると、冬の風呂はその一回一回が輪廻転生の物語とすら思える。

また、外でも寒くないよう幾重にも服を着込むなんてのも良い。
一つ一つ衣を重ねるたびに安心感が募っていく。
「これでどんなに寒くても大丈夫」と自分を励ますようでもある。
家をでる前に腰にカイロを貼り、それが寒い外気の中でジンジンと暖まるのも最高だ。
暖かい食べ物も楽しい。
寒い中で飲むホットコーヒー、温かいスープ、カップヌードルも大変に宜しい。
食べ物の熱で直接に体が温まる感じがして、改めて食事の大切さを知る。

そして、冬の寒い日に人に会って話すことも格別だ。
冬の日には、人は宇宙を漂う小惑星のように孤独になり、一つ一つの出会いが奇跡のように大切に感じられる。

TIPS 外は寒いが家の中は暖かい

ドラゴンボールで出てくる「レッドリボン軍」の基地は北国にある。外は吹雪が吹いているが、基地の中はすっごいあったかそうで、その対比がものすごい印象に残っている。
冒険家の植村直己は自著で、イヌイットは住まいの中に二本の蝋燭を立てて暖をとると書いていた記憶がある。それでもTシャツ一枚で過ごせるぐらいあったかいとのことで、そのシチュエーションも、ものすごい良いなあと思う。
「注文の多い料理店」も良い。