ポケモンGO が地域振興の起爆剤となる -Ingressとの比較-


これは只のゲームではない

これは只のゲームではない

アメリカ人も遂にメートル法導入!大旋風のポケモンGO上陸間近

任天堂がリリースした携帯用ゲーム、ポケモンGOがアメリカでドエライ人気を博している。
プレイヤー人口は7月14日時点で6500万人を超えたとのこと。
アメリカの総人口のおよそ5分の1超がプレイしている計算となる。

それに伴って、様々な現象を引き起こしている。

  • ゲーム内でメートル法が使われているので、マイル表記に慣れ親しんだアメリカ人が慣れようと頑張っている。
  • 川沿いでポケモンを捕まえようとしていた女性がポケモンではなく死体をゲットする。
  • 公園でゲームをプレイしていたゲーマーが、指名手配犯をゲットする。
  • ポケモンを求め勝手に私有地に入り込んで銃で撃たれそうになる↓

日本でも近日中にリリースされる予定とのことで期待が高まっており、任天堂の株価も連日高値を更新している。

 地域活性化にポケモンGO!

このポケモンGO、プレーヤーが実際の現実世界を移動しないと遊べないということもあり、アメリカではゲームのシステムを利用して店舗の売上向上に役立てる事例も出てきている。

このようにポケモンGOを活用して、寂れた地域を活性化させようという取り組みも、今後増えていくことだろう。

しかし、本ゲームを開発したナイアンティック社が以前開発し、現在も多数ユーザーのいる「Ingress」を知っている人は、懐疑的な方も多いのではないだろうか。

「Ingress」もプレーヤーが実際の現実世界を動き回るゲームである。こちらも、地域活性化に役立つとして、複数の団体が「Ingress」を使ったイベントを行ってきた。

中でも岩手県はゲームを使った地域振興に力を入れており、他の地方自治体に大きな影響を与えている。

岩手県庁ゲームノミクス研究会(旧岩手県庁Ingress活用研究会)

こういった取り組みはネット関係のメディアでは取り上げられているものの、一般的な認知度はまだまだ低い印象である。
こうした状況を見て、「ポケモンGOもそんなには地域活性化に貢献しないんでは?」と考えるのは早すぎる。

私はポケモンGOが地域活性化にも大きく役立つと期待している。

その理由をIngressと比較しながら考えてみよう。

Ingressが地域活性化にいまいちな理由

①陣取りゲームメイン

Ingressとは二つの対立するチームに分かれて、互いの陣地を奪い合うゲームである。

参加者が多ければ、陣地の取り合いが日常でも頻繁に行われ、白熱することだろう。

しかし、人口の少ない地域ではゲームのプレイ人口も少なく、ゲームの面白味に欠けてしまう。

また、陣取りは「ポータル」という拠点を攻守することで行われるが、このポータル自体が利用者の申請により登録されるものである。やはり、田舎では数も少なくなる。

イベントを行い、広い地域から集客すれば、その日だけは地域の活性化につながるだろう。

しかし、地域の活性化は、遠方からの集客だけでは難しい。近隣地域内で人とお店等の交流が活発化し、ローカルかつ日常的な経済活動が向上することが理想である。

その意味からすると、田舎の活性化にIngressの「陣取りゲーム」の性格はそぐわないようである。

②スタイリッシュだがとっつきづらそうなプレイ画面

Ingressのゲーム画面は、スタイリッシュでデザイン性が高い。

しかし、一方で抽象的で分かりにくい印象を受け、興味を感じない層も一定数いることだろう。

地域振興には幅広い年代の参画が必要である。

低年齢層やご年配の方には魅力あるものとは映らないのではないか。

 

③知名度

Ingressは世界でも有名なゲームと言える。
また、日本国内でもここ数年、イベントが多数行われていることにより知名度は上昇している。

しかし、メディアを使った積極的な広報活動が行われていることもなく、Ingressを知っているのは特定のターゲットに偏っている印象を受ける。

地方のIngress認知度はどの程度なのだろうか。
イベントの結果報告はされているが、そこでわかるのはイベントの参加者数であり、その地域のIngressユーザーの数が示されていることは少ない。

また、当然ながらポケモンに比較すれば認知度は遠く及ばない・・・。

ポケモンGOならば全部解決!

①田舎でも楽しめる!

ポケモンGOは、陣取りゲーム以外にも、ポケモン収集ゲームとして楽しめる。
つまり、一人で黙々とプレイすることが可能である。

そのために、家にこもらず、積極的に外で移動する人が増えことが予想される。
地域のお店の来客増や、交通機関の利用量増等で経済活動が活発になることが期待される。

②親しみやすさ

ポケモンGOのゲーム画面は色使いも明るく、楽しそうな印象を受ける。
また、本作の元となったポケットモンスターは非常に幅広い人々に親しまれているため、モンスターをゲットしたり、育てたりといったゲームの流れも直観的に理解してもらうことが可能だろう。
ゲームのチュートリアルも、任天堂のつちかってきたノウハウが存分に投入されていることが期待できる。

ゲームに初めて触れるという人でも入りやすいのではないだろうか。

③めっちゃ認知度高いし、さらに宣伝されるはず

言うまでもないことだが、ポケモンは日本国民であればほとんどの人が耳にしたことがあろうだろう。

さらに、テレビやネットでの宣伝も活発に行われることだろう。

すでに海外でのポケモンGOに関するニュースが国内のテレビニュースに取り上げられるぐらいである。

国内でのゲーム参加者はIngressに比較にならないほど多くなると断言できる。

どのように地域振興に使えるか

このように、特にイベントを行わずとも、地方が活性することが期待できる。

ここでは、更なる効果を引き出すためにはどうすればいいか考えてみよう。

①ルアーモジュールの設置による来客拡大

ポケモンGOの中で「ルアーモジュール」というアイテムがある。
ゲーム内の「ポケストップ」という場所でこのルアーモジュールを使うと、一定時間モンスターの発生数が増える。

記事の途中で引用したツィッターのつぶやきは、ピザ屋がこのルアーというアイテムを使って来客数を飛躍的に伸ばしたというニュースである。

先ほど言った「ポケストップ」は必要だが、どうやらこうかは ばつぐんだ!

②オリジナルメダルの付与

この2番目と次に述べる3番目は、ナイアンティック社等との連携が必要なため、ハードルは高いかもしれない。しかし、実現できれば非常に大きな効果が期待できる。

「メダル」とはゲーム内で特定の条件、例えば「10kmを歩く」等を満たしたときに、付与されるアイテムである。このメダルは、ゲーム内で利用は出来ないが、プレーヤーのゲームに対するモチベーションを高める。

これを利用し、例えばスタンプラリーのように、「県内の特定の地域を回ったらオリジナルメダルを貰える」というようにして、イベントを実施するのである。

岩手県では、Ingressを利用したイベントで、オリジナルのメダルを作っている。
ポケモンGOでも同様の取組が可能と考えられる。

③ポケモンGOレアポケモンの発生地として

ゲームの中では、中々遭遇できないモンスターが存在する。
これをレアポケモンと言う。

このレアポケモンが特定の地域で発生するイベントを実施すれば、全国から来客が見込めるだろう。

しかし、②よりも実施のハードルは高くなることは間違いない。

前作まででも、特定の場所でポケモンを手に入れるキャンペーンは幾度か行われているが、その多くがポケモングッズ専門店で行われたり、ポケモン映画の公開にあわせ、映画館で行われたり、大手コンビニチェーンで行われたりと、地域と結びついた取り組みはほぼない。

参考↓
「ポケモン 黒いレックウザキャンペーン」開催!!

まとめ

ポケモンGOは間違いなく日本の様々な地域に影響を与える。

そして、いかにそれを活用し、地元の活性化につなげていくか、今から考えて備えておきたい。

↓以下の記事も是非参考にしてもらえれば幸いである。(2016/08/01 追記)

【地域振興アイデア】ポケモンツーリズム!