ケンタッキー・フライド・チキン、1カ月半食べ放題の謎


洋風唐揚げに未来はあるか?

洋風唐揚げに未来はあるか?(写真は本文とは関係ありません)

今年はケンタッキーフライドチキンの食べ放題期間が長い?

今月中旬から来月末にかけて、ケンタッキーフライドチキンで食べ放題が実施される。

[店舗限定] 7/13(水)~8/31(水)毎週水曜日オリジナルチキン食べ放題!(KFCのHP)

食べ放題は、今までも年に1回程度の頻度で行われている。
日本のケンタッキーフライドチキン創業日である7月4日に実施されたり、カーネルサンダースの誕生日である9月9日に1日限定で全国の店舗300店程度で行われる。
ケンタッキーフライドチキンの全国店舗数は1,144店舗(平成28年3月末)、つまり3分の1の店舗で実施される。

この300店という数字は、ケンタッキーフライドチキンの直営店の数と一致するため、おそらくではあるが、直営店のみで食べ放題が行われていると予想できる。

今回の食べ放題実施は、例年に比べると一カ月半と非常に期間が長い。
何故、今年はこの長期間にわたり、食べ放題を実施することになったのか。
その背景には経営目標に対する焦りが見て取れる。

今年に入ってから厳しい業績か

今年に入ってケンタッキーフライドチキンはあまり業績が芳しくない。

4月は全店の売上が昨年と比較し、106.2%となったものの、5月は91.9%、6月は90.1%と低調気味である。このままでは、今期の予想営業利益25億円の達成は難しいと考えられる。

2016年度 月次情報(KFCのHP)

今まで、何も手を打たなかったわけではない。ケンタッキーフライドチキンは新商品の発売や、芸能人を起用したCM等を積極的に行ってきた。

松崎しげるが歌い揚(あ)げる新商品「香ばし醤油チキン」のWeb限定ミュージック・ビデオ!(KFCのHP)

それでも売上が中々伸びない。そこで、食べ放題を実施し、客数を伸ばして売上高を確保したいということから、今回の長期にわたる食べ放題が企画されたと考えられる。

しかし、食べ放題は実質値引きと同じで、利益率の低下が予想される。また、消費者のマインドに、「高級感がない」ということが刷り込まれてしまえば、コンビニで販売されているチキンとの差別化が一層難しくなってしまう。

食べ放題はその場しのぎの策に過ぎない。根本的な課題を問いかけなおし、次の一手を早急に打つ必要があるだろう。